時事・知識・マインド

家を買う時に、どこまで将来を考えればいいか?

2020年4月27日

自宅の書斎より、

先日、オンラインで個別相談をしていたお客様から、ご相談いただいたことがありました。

それは「家を購入する時に、どこまで将来を考えるか」についてです。

この方の場合は、今ご主人が会社勤めなのですが、いずれ独立するかもしれないし、それなら将来自宅で開業できるように、商売のしやすい立地でそれなりに大きな物件を買っておいた方がいいかもしれないというもの。

この方に限らず、「将来親と同居するかもしれないから」とか「お子さんが増えるかもしれないから」と予め、将来を見越して大きめの家を購入しておこうという方もいらっしゃいます。

なので、ここでは家を購入する時に、どれくらい先のことまでを考えておけばいいかを説明していきます。

予定の実現可能性を考える

まず予定の実現可能性を考えてみます。

たとえば将来、親と同居することがほぼ決まっている場合や独立することが決まっている場合は、予め大きな家を購入するのはアリだと思います。

しかし、親と同居するかもしれない、いつになるか分からないが独立したいという考え方の場合は、せっかく大きな家を買っておいても、結局使わないこともあります。

過去にももともと親と住むつもりで買ったのに、買って1年で結局住まなくなったという売却理由で売りに出ていた物件を見たこともあります。

なので、あまり確定していない段階での住宅購入の場合は、将来にあまり制限をかけないためにも、今の状況に合った住宅を選んでおいた方が無難であるという考え方も出来ます。

大きな家を買って、資産を持て余してしまう余分なキャッシュアウトも、長期で見ていくと決してバカにもなりません。

欧米人は状況に合わせて住み替えている

欧米人は平均的な人で、一生のうち5,6回住み替えると言われています。

家族の状況に合わせて住み替えを繰り返していくので、購入する時は、売却の時のことも考えて物件を選んでいきます。

また買った後も価値が下がらないように、メンテナンスを怠りません。

こうやって極力住宅支出を減らしつつ、上手に状況に合わせて住みかえていくのです。

この欧米人の暮らしからにヒントを得るのであれば、今の状況にあった家で「資産価値が落ちにくい物件」を選んで購入しておいて、いざ状況が変われば住み替えるというフレキシブルさを取り入れると、生活の幅や物件探しの幅が広がるような気がします。

住む年数から築年数を考える

もう一つ、住み替える時期についての考え方をお伝えします。

住む年数のひとつの目安になるのが、5年と10年です。

まず5年というのは税金面によるところからです。もし将来売った時に値上がりしていて売却益が出た場合、家を購入して5年以内だと税率が上がります。

なのでこの5年以内に状況が変わりそうかどうかを一つの目安にしてみるのもいいかもしれません。

そして10年というのは、住宅ローン減税です。

住宅ローン減税では、10年間にわたり、住宅ローンの残債額に応じて支払った税金からお金を戻してもらえるので、それを目安にしていくということも有りです。

住宅ローン減税では、借入れる金額や年収などによって戻ってくる金額も変わってきますが、大体のケースで諸費用分くらい戻ってきます。

もらえるものはもらっておいて、次に引っ越すという考え方です。

短期で住み替えるなら、絶対的に中古が有利

また短期で住み替えるのなら、価格の落差が小さい中古が圧倒的に有利です。

新築は購入時から10年間の落差が一番大きくなるので、短期で住み替える可能性がある場合は、不向きです。

ただこれは短期で住み替えでない、長期間に及ぶ時にも言えることなんですけどね。

ここまで長々と書いてきましたが、一番お伝えしたいのは、ライフプランが結構変わったりする変化の多い世の中だからこそ、リセールバリューの考え方をもって、資産性のある住宅選びをしておくことがとても大事であるということです。

あなたもこれから住宅の購入を考えているのなら、ぜひこの考え方を忘れないようにしてくださいね。

宮田明典

P.S

当社で家を探している顧客との会話では、「リセール」という言葉が頻繁に出てきます。こんな会話を顧客としながら物件を探す業者も結構珍しいんじゃないかなと思います。

ぜひあなたの暮らしの豊かを実現するために、お気軽にご相談くださいね。

現在はオンラインでの対応もしておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。

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