時事・知識・マインド

不動産のチラシ広告には気を付けましょう!

2019年10月21日

オフィスのデスクより、

この仕事をやっているせいかもしれませんが、いろいろと不動産のチラシが家のポストなどに入っていて目に入ります。

色んな種類のチラシがあって、新築のマンションであったり、売却の依頼だったり。

魅力的なキャッチコピーに今の賃料と変わらなそうな月々の支払い額。また「○○○○万円でこのマンションを探しているお客様がいます」という気を引くキャッチコピー。

宣伝用のチラシなので見ていると何となく気になってしまいますが、今日はそんなチラシで知っておいてほしい注意点をお伝えします。

月々の支払額の秘密

まずは新築のマンションや一戸建てに多い、「月々○万円~」という表示が大きく掲載されています。多いのは6~8万円くらいで、賃料と比べても同じか少し安いくらいの非常に魅力的な金額が掲載されています。

しかし、こんな魅力的な数字を見かけたら、その下に小さな字で書いてある条件を見るようにしてくさい。

「変動金利0.475%、35年、自己資金1,000万円」などと小さく書いてあります。

今が一番金利が低いといわれている中で、果たして35年の住宅ローンで変動金利を選ぶことが大丈夫なのでしょうか?

また管理費や修繕積立金は計算に入っていませんが、新築の時の修繕積立金は購入してもらいやすいように価格が抑えられています。これは時間が経つごとに修繕積立金は値上がりしていく場合がほとんどです。

「月々の家賃より支払いが安いのだったら・・」と胸が躍ってしまいますが、世の中そんなうまい話はありません。チラシは小さい文字までしっかり見て自分なりのフィルターに通して吟味するようにしてください。

このエリアで予算○○○○万円で探しているお客様がいます

これはどちらかというと、分譲マンションや戸建てによく入ってくる大手不動産のチラシに書いてあるキャッチコピーです。キャッチコピーにはいろいろ種類があって、

「このエリアで予算○○○○万円で探しているお客様がいます」

「この物件を予算○○○○万円で探しているお客様がいます」

とか物件種別やエリアによって微妙に言い回しは違いますが、物件所有者であれば「え、本当に!?」って思ってしまう内容のものです。

実際、僕も中古マンションを購入してもらったお客様に、「こんなチラシが入っていたけど、本当に?」って聞かれたことがあります。

不動産業界を知るプロとしていいます。こういったチラシの文言は9割以上「ウソ」です。そんな人、実際にはいません。

釣られて連絡すると、「そのお客様は他の物件を購入されてしまいました」「せっかくお問い合わせいただいたので査定だけでもしてみましょうか」「これくらいにはなりそうなので(相場より高めの金額いわれることが多い)試しに売りに出してみませんか」

という流れでいつのまにか売却する方向で話が進んでしまっていく、、、というのが本当の狙いです。

自分なりの判断基準を持つ

世の中にはこういった類の話はたくさんありますが、不動産においても多く存在ます。以前、世間を騒がせた「かぼちゃの馬車」も同じ類の話だったと思います。

こういう話のうわべに騙されないようにするためには、事前に知識を身に着けておく以外にありません。そのうえで、自分なりのフィルターをもっておくことが重要になります。

こんな世の中だからこそ、しっかりとした自分の価値判断基準をもっていられるようにしてくださいね。もちろん、このブログを毎日しっかり読み込んでいただければ、大丈夫だと思います。

宮田明典

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