自宅の書斎より、
先日いらっしゃったお客様のお話です。
弊社に問い合わせてこられて、色々物件の相談を受けておりました。
ライフプランニングも含め一通り話が終わったところで、急に話が「告知事項」のことになりました。
客「告知事項って、一旦誰かが住んだ後なら言わなくてもいいんですか？」
私「いえいえ。賃貸ならともかく、売買でそれはないですよ」
客「そうなんですか？」
私「はい。もちろん時間がどれだけ経っているかや、周辺の人が知っているかどうかなど、状況によっても変わりますが。」
客「そうなんですね。じゃあ、ネットの情報に告知事項って書いていなくても、告知事項があるってことはあるのですか？」
私「程度の軽いものだったら、ネットに書いてないときもあります。最近おおいものだと、発見時期がすぐの孤独死とか」
客「そうなんですね・・・」
私「何か気になる物件でもあるのですか？」
客「この物件を見てもらえますか？」
スマホの画面で出てきたのは、話の脈絡とは全く関係のない静岡の一戸建て。
私「この物件がどうかしたのですか？」
客「実はこの物件、自殺があったんです」
私「えっ？ 自殺はさすがに告知事項ですよ。大島てる（※）に載ってるんじゃないですかね」
客「載ってないんです」
私「そうなんですね、、、なんか詳しいですよね」
客「ええ、そこ私の実家なんです」
私「えっ？ じゃあ自殺したのって」
客「はい、私の親族です」
私「ええええええええええええ」
客「その自殺したの、縁側だったんですけど、間取りを見るとその縁側だけ無くて・・・」
私「ええええええええええええ！ そんなことあるんですか？？」
客「私も実は、実家を母親と一緒に追い出されて（たぶん離婚？）、その後売られたって聞いたのですが」
私「その時、告知事項のことって言ったんですかね」
客「分からないです。ただ、心霊現象がすごかったんです。私、霊感なんて全然ないんですけど、明らかにおかしいことがたくさんあって」
私「（ゾッ）」
客「で、その後買った人、うわさで半年くらいで引っ越したって聞いて」
私「住んでいられなかったんでしょうね・・・ ってか、こわっ」
客「たまたま見てたら実家が出てたのに気が付いて、あきらかに相場より安いですし・・・」
私「安いってところがポイントですよね。」
客「宮田さん、大島てるに連絡してあげてくださいよ」
私「いやいやいや、何となく関わりたくない気がしてます（汗」
客「ですよね」
なんてやり取りをしていて、こんなことが本当にあるんだと、ちょっとぞっとしました。
一週間後、その物件を見ようとしたところ、すべてのサイトから消えていました。
誰か、、、買ったのか？、、、
そんな暑い夏に涼しくなるお話でした。
宮田明典
（※）大島てる…全国の事件事故を公表しているサイトのこと http://www.oshimaland.co.jp/
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。
自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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