時事・知識・マインド

3Dプリンターで家が建つ時代が来る?

2017年6月21日

今年の2月くらいのことですが、アメリカのサンフランシスコに拠点を置くベンチャー企業「アスピコー」がロシアのスタピノに3Dプリンターによる住宅を建てたというニュースがありました。

冒頭の写真は、その画像です。(参照元:アスピコーHPより、http://apis-cor.com/en/about/news/first-house)

パッと見、普通の家と変わらないですよね。

3Dプリンターとは立体的な3次元でプリントをする技術で、その素材が紙だけでなく、ゴムや鉄などの素材もプリントが出来ます。

これにより、将来的にモノづくりの世界が激変すると言われています。

そしてにわかに信じがたいですが、いずれは出来るようになるのではないかと言われていた3Dプリンターで作る家が出来たというのが、このほどのニュースです。

これまでも施設内で実験的に建設した建物の例はあるそうですが、実際に現地に3Dプリンターを設置して実際の建物を建てるのは珍しい例だそうです。

それでは早速作業工程をご紹介したいと思います。

まずこちらが実際に使用された3Dプリンターです。

ちなみに建築現場には設置されていますが、ロシアの気候がかなり低いという関係上テントを組み立ててその中で作業をしています。

この機会のアームの先にある吹き出し口からコンクリートを吐きだしていき、プログラムされた形に吹き付けていきます。

3Dプリンターで構築する壁には、鉄筋代わりに棒状の繊維素材を水平方向に入れて補強しています。

断熱材も入れるスペースももちろん確保しています。

地震のある日本で建築基準の厳しい日本では、このあたりの規制がネックになってきそうな気がします。

そして出来あがった建物に色を塗っていきます。

ちなみに機械の制御やアームの稼働などに要した作業員の数は、なんと2人。

そしてこちらがその内装です。

家具や建具は別途既製品を取りつけていますが、これがプリンターで作った家なのかとビックリします。

そして何よりもビックリなのが、この家の建築費。

その値段はなんと$10134(約110万円くらい)!

これだけのクオリティーのものがこれだけの値段で建ってしまう世の中が来てしまったんですね。

日本では建築基準の関係もあり、普及にはかなりのハードルはあると思いますが、建築業者にとってはかなり脅威ですね。

宮田明典

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