時事・知識・マインド

割安な物件はあるのか?

2020年11月5日

自宅近くのカフェより、

よく質問されることで、比較的に回答に困るのが、この質問。「割安な物件ってありますか?」というもの。

また物件をずっと探されている方で、なかなか希望に叶う物件が見つからない方の中にも、立地や駅からの距離、その他の条件を加味して物件を探すと、結果としてかなり「割安な物件」を探しているケースもよくあります。

今回はその「割安な物件」を探すことについて、私なりの考え方や実情をお伝えしていきます。

割安な物件はまず出会えない!?

売主からしてみれば、少しでも高く売りたい思うため、最初から市場に割安な価格で出ることはあまりありません。

※このあたりの売主の思惑については、以前書いた記事の「損しないためにも知っておきたい、売出価格と成約価格」もご参照ください。

また売主が売り急いでいて、相場より安くてもいいから早く売却したいというケースも実際にはありますが、表に出てくることはほとんどありません。

なぜなら、相場より安くて売り急ぐような物件は、不動産業者へ情報が流れます。

不動産業者であれば、お金もすぐに用意できますし、売った後で瑕疵などの問題を言われることもありません。

また売主から相談を受けた不動産仲介業者も、消費者よりもプロにさっと買ってもらった方が効率が良いため(時間がかからず手数料は両手)、いくら物件が出たら声を変えてほしいとお願いしていても、なかなか紹介してもらえないのが現状です。

安い物件には「ワケ」がある

それでもインターネットを見ていると、「んっ?」と目を惹くような、相場と比べて安い物件を見かけることがあります。

しかし、それには何らかの「ワケ」があることが多いです。

たとえば、「土地が貸借権」「前面道路が狭くて車が入れない」「事故物件」「大規模なリフォームが必要」など、安い物件にはそれなりの理由があることがほとんどです。

当社でもそのような物件を扱ったことがありますが、問い合わせをいただいて、その理由をお伝えすると、電話口の向こうで「ああ、、」という落胆にも似たような声が聞こえたのが印象的でした。

安い物件は競争率も高い

そして本当に何もないが、「相場より安い」物件も稀に出ることはあります。

しかし、そういう物件は週末なんかだと1日8件くらいの内覧が入ったりすることもあります。

そのような物件の場合、文字通り「早い者勝ち」で、ゆっくり検討するよりも即答をしなければ買うことは出来ません。インスペクションをして建物状態を吟味したりする時間は一切ありません。

気を付けたいのは「相場より安い」物件は、必ずしも「良い物件」というわけではありません。

安く買えたところで、後から予期しなかった修繕費用がかかることも想定しておかなければいけません。

安い物件を探すよりも良い方法とは?

そこで僕がよくお勧めするのは、安い物件よりも、資産価値のありそうな物件を探すことです。

つまりもともと割安な物件を探すよりも、これなら買ってもいいかなと思えるような資産価値のある物件を探し、それを価格交渉してみるといいかもしれません。

例えば3,000万円くらいの予算で探していた場合、2,980万円の物件よりも3,080万円とかで売っている物件の方が、質が良いことが多いです。

消費者は、500万円区切りで予算を設定していることが多く、2,000万円・2,500万円・3,000万円・3,500万円と予算を決めて探していることが多いです。

3,000万円の予算で探していて、3,080万円だと検索しても引っかからなかった物件が、値下げして2,980万円になった時に、3,000万円を予算にして検索していた人たちの検索に新着物件として映るようになるため、問い合わせが集中するようなことが起こります。

ご自身の予算よりも、5%くらい上の物件まで探して、気に入る物件があれば、値段交渉をして、納得できる価格になれば購入するというようにした方が、結果的には「割安な物件」に出会える可能性は高くなるのではないかと思います。

あなたも納得が出来る物件購入が出来るように、この考え方を是非取り入れてみて下さいね。

宮田明典

P.S

一番大事なのは、適正な価格を知ること、相場を知ることです。なかなか自分で行うことも難しいと思うので、是非プロを活用するようにしてください。

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