時事・知識・マインド

憧れのセレブ住宅地の今

2020年8月21日

オフィスのデスクより、

かつての憧れの地とされてきた、セレブなブランド住宅地区といえば、あなたはどこを思い出しますか?

良く出てきそうなところといえば、東京の「田園調布」や神戸の「芦屋」といったエリアではないでしょうか。

名古屋でもいくつかありますよね。

その地区では芸能人もたくさん住んでいて、そのエリアに住むことが成功の証とされていた時代もありました。

しかし最近では少し様子が変わってきているようです。

将来はゴーストタウンに!?

ここのところ、空き家問題が騒がれてから久しいですが、その問題はこうしたブランド地区にも影を落としています。

人気エリアならそんな問題も無縁のように感じますが、現在ではこのようなエリアで空家が目立つようになってきているそうです。

他の住宅地とは違った高級住宅街特有の問題点があると言われています。

「高級」であることがネックに

まずこれらのブランド地区に共通していえることは、用途地区が「第一種低層住宅専用地域」となっていることです。

第一種低層住居専用地域とは、住居系エリアの中でも最も制限が厳しいエリアです。

住宅の高さの制限であったり、利用できる面積の制限、また店舗などにおける制限など、かなり厳しいです。

建物の制限が厳しい分、どうしても土地が広くなりますので価格も高くなりがちで、購入できる人も限られます。

また地区によっては環境を維持するための規制などが別途存在したりします。

それがあるからこそ高級住宅街たる所以でもあるのですが、今はそこがネックになってしまっています。

コンビニもなければ駅も遠い。そして坂が多く、足腰の弱くなった高齢の方にとっては大変です。

社会問題の縮図

こういった事は田園調布に限ったことではなく、日本中のブランド地区で起こりうることです。

名古屋でも南山や八事、星ヶ丘といったエリアがあります。

そこまで空き家が多い感覚はありませんが、それでも坂が辛いと駅近のマンションなどに引っ越すケースお手伝いをしたこともあります。

規制を緩くしてしまうと、高級住宅街の雰囲気が維持が出来なくなりますし、かと言ってそのままでも空家が増えて街の景観が維持で気なくなるなどの問題が出てきます。

こういった現実は、人口減少社会が抱える社会問題の縮図のような気がします。

最近では、ブランド化していきているのは、むしろ都心部駅近のタワーマンションだったりします。

名古屋でもあるランキングで住みたい街ナンバーワンに輝いたのが「名駅」エリアであったことも、ここ最近の傾向が現れているのではないかなと感じます。

今後の立地選びのご参考にしていただければと思います。

宮田明典

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