物件選び

マンションvs戸建て

2016年10月5日

自宅の書斎より、

今日はマンションと戸建のどちらがいいか?という質問をいただきました。

マンション派か戸建派かではっきり分かれている場合が多いのですが、どちらでもいい派も一定数います。

今回は不動産屋の目線と、両方に住んだことがある経験から、それぞれのメリットデメリットを説明したいと思います。

マンションの方が優れていると感じるところ

まずは、マンションの方が戸建よりも優れていそうだと感じるところ列挙していきます。

①セキュリティ面が充実。プライバシーの確保も容易。

⇒ 戸建では窓が多く1階から覗きや侵入が可能なので、防犯に注意する必要がある

②物件にもよるが、個人では持てないようなスポーツジムだったり、ゲストルームなどの付帯設備を利用することが出来る。

⇒ 戸建では土地の広さに限界もあるため難しい

③地盤改良や地震対策がしっかりしている

⇒ 戸建ではコスト面の関係で、そこまでしっかりした対策ができない。また液状化にも弱い。

④都心や駅近などに住むことができる

⇒ 戸建なら駅近物件は土地が高く、10分以上離れることが多くなる

⑤管理組合があり、修繕の計画や清掃などを人に任せることが出来る。

⇒ 戸建であれば自分で考え、掃除や庭の草むしりなども自分でやる必要がある

⑥基本的に階段がないので、バリアフリーにしやすい

⇒ 戸建では階段や段差が多く、バリアフリーには限界がある

⑦住宅ローンの審査がスムーズ

⇒ 建売ならマンションと同じくスムーズだが、注文住宅であれば時間がかかりがち

⑧自然災害の影響が少ない

⇒ 戸建では雨漏りや浸水、シロアリなどの懸念がある

⑨防火・防音性がしっかりしている

⇒ 戸建では木造が多く、マンションほどの機能性は得難い

⑩物件によるが、いつでもゴミを出せたり、ゴミの整理は清掃人がやってくれる

⇒ 戸建ではゴミ出し日を守ることが必要で面倒

戸建の方が優れていると感じるところ

次は戸建の方がマンションより優れていると感じたところです。

①自由な部分が多く、設備の追加変更や改修が自由。

⇒ マンションでは基本的に管理組合への申請が必要となる

②物件によるが、間取りが比較的自由。

⇒ マンションでは梁がおおく、リノベーションの時の間取り変更には制限が多い

③子供が多い家庭は騒いでも安心

⇒ マンションでは階下や隣への配慮が必要になる

④土地の広さにもよるが、庭を持てるので、家庭菜園やすきな植物を植えたりすることができたり、子供たちと遊んだり、バーベキューをしたり、色んな事ができる。

⇒ マンションでは基本的に庭はない。また高層マンションでは窓すら開かないものもある

⑤防犯面とはトレードオフだが、出入りが楽。

⇒ マンションではエレベーターで渋滞することもあり、ちょっと出かけたり、忘れもを取りに戻るのが面倒。

⑥駐車場代がかからない

⇒ マンションでは基本、駐車場代がかかる。また機械式であれば出し入れも面倒

⑦管理組合への参加が不要

⇒ マンションでは管理組合に加入し、総会に出席したり、役員なども持ち回りでやらなければいけない事もあり、やることが多い。

⑧管理費や修繕積立金がかからない

⇒ 修繕費用は自分で積み立てる必要はあるが、マンションでは毎年必ずかかる固定費があり、住み続ける限り支払い続ける必要がある。

⑨最終的に土地が残るため、解体して売りに出したり、建て替えたりと出口の選択肢が多い。

⇒ マンションでは建て替えの問題は社会問題になりつつあるほど難しい。

⑩人間関係の煩雑さが少ない

⇒ マンションであれば管理組合で意見が対立したり、エレベーターホールで挨拶をしなけれならないなど、気を遣う人もいる。

どっちが優れているかではなく、価値観にどれだけ合うか

ざっと箇条書きにしましたが、こんなところでしょうか。ひとつ言えることは、どっちが優れているというものではありません。自分や家族の価値観にどっちが合うのか、が大事なポイントです。

人によってメリットと感じることがデメリットに感じることもあります。大切なのは、メリットデメリットをしっかり把握しておくことなのではないでしょうか?

あなたは、それぞれのメリット・デメリットをきちんと把握できていますか?

宮田明典

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